Web Magazine

柿の木便り

『明日 わたしは柿の木にのぼる』誕生の軌跡

2020年1月、フェミニンケアブランド『明日 わたしは柿の木にのぼる』は誕生しました。製品の完成までにかかった期間は約3年。試行錯誤を重ねたゆえ、当初の予定を上回る開発期間となりましたが、デリケートゾーンの気になる悩みをクリアにしながら、安心してお使いいただけるアイテムになったと自負しています。『明日 わたしは柿の木にのぼる』はどのような思いのもとに生まれ、どのような製品を目指して開発を行なっていったのか。『明日 わたしは柿の木にのぼる』を展開する株式会社陽と人の代表・小林味愛に話を聞きました。

 

   

女性が人生とカラダを見つめ直すきっかけとなるブランドに

−なぜデリケートゾーンに特化したスキンケアブランドを立ち上げようと思ったのですか?

 

母が化粧品会社に勤めていたこともあり、幼い頃からコスメが大好きだったんです。私は大学を卒業後、国家公務員として働き、その後、民間企業で地域活性化などのコンサルティング業務を行なっていたのですが、「いつかコスメブランドを立ち上げたい」という思いはずっと抱いていました。2017年に福島県国見町で「“もったいない地域資源”を価値化し、“持続可能な地域循環経済”を創出する」をビジョンに掲げた株式会社陽と人を設立。事業のひとつとして「地域資源を使った、安心・安全な化粧品をつくろう」と、長年温めていた思いを実現しようと決意したんです。

 

ブランドを立ち上げた背景にあるのは、単に「コスメが好きだから」だけではありません。省庁や民間企業に勤務していた当時、深夜まで働くことは当たり前だったんですね。「日々忙しく仕事をしてこそ、人生は充実する」と思っていましたから。ただそんな生活を続けていると、やっぱり体調を崩してしまうんですよ。心にも余裕がなくなって、どこか攻撃的になってしまうというか。それでだんだんと、自分のカラダや時間を大切にする必要性を感じるようになったんです。過去の私のように睡眠時間を削ってまで働く女性や、いろんなことを一人で抱え込んでしまう女性は多いはず。だからそんな女性が一度立ち止まり、人生を改めて見つめ直すきっかけになるような、すべての女性の味方になるアイテムにしたいと考えました。そうして生まれたのが『明日 わたしは柿の木にのぼる』です。

 

デリケートゾーンは女性のカラダの中でも特に繊細な部分なんですね。それなのに顔やボディと同じように、きちんとケアをしている人はまだ少ない。『明日 わたしは柿の木にのぼる』を機に、カラダの大事なパーツをケアできる気持ちのゆとりをもってもらえたら、自分自身をもっと尊重してもらえると思うんです。人生にはたくさんの選択肢があり、たくさんの可能性がある。『明日 わたしは柿の木にのぼる』には、「どんな時も自分らしくいられるように」という思いを込めています。

 

 

 

 

 

福島県国見町で栽培された柿がもつ優れた消臭効果に着目

−『明日 わたしは柿の木にのぼる』の製品を開発するうえでこだわった点は?

 

デリケートゾーンはカラダの皮膚の中でもっとも薄く、外部からの刺激に弱いパーツです。だからこそ肌に優しいシンプルな処方にこだわりました。石油系界面活性剤、防腐剤、鉱物油などはもちろん無添加。厳選した植物由来成分のみを使用しています。どのアイテムにも共通して配合しているのは、福島県国見町で栽培された平種無柿と蜂屋柿の果皮から抽出したカキ果皮エキスまたはカキ果皮水です。カキ果皮エキスには100gあたり3300mgのポリフェノールが含まれているんですね。ポリフェノールは「柿渋」と呼ばれる柿タンニンに集積されるものなのですが、高い消臭・殺菌効果が報告されています。

柿の果皮、完熟柿、摘果柿の3種類のポリフェノール量を検査したところ、柿の果皮にもっとも多くのポリフェノールが含まれていることが分かりました。「フェミニン ミスト」、「フェミニン ソープ」の消臭試験において、においの元として使ったアンモニア濃度が急速に下がり、10分後、30分後も継続して消臭成分低減効果が確認されています。

 

  

 

 

ちなみに試験で用いた柿の果皮、完熟柿、摘果柿は、廃棄されるだけのものだったんですね。柿の果皮は国見町の特産品であるあんぽ柿の生産の際に捨てられてしまう柿の皮、完熟柿は採りきれないまま木に残ってしまった柿、摘果柿は着果量を調節するために摘果した柿。結果的に採用したのは柿の果皮ですが、『明日 わたしは柿の木にのぼる』の製品の原材料になることで、農家さんの収入源の一部になっています。日本各地で農家さんの高齢化や人手不足が問題視されていますが、国見町も例外ではありません。農家さんを少しでもサポートできたらという思いもありますし、農家さんが丹精込めて育てた柿を可能な限り無駄にしたくないんです。国見町のあんぽ柿は本当に美味しいんですよ。

 

  

 

 

   

製品ごとに異なるほのかに漂う優しい香り

−「フェミニン ミスト」、「フェミニン オイル」、「フェミニン ウォッシュ」、「フェミニン ミルク」、それぞれの製品の特徴を教えてください。

 

まず『明日 わたしは柿の木にのぼる』は、カキ果皮エキスやカキ果皮水をはじめ、抗菌性の高いティーツリーを全アイテム共通で入れており、気分に応じて香りを楽しんでもらえるよう、製品ごとに香りを分けています。

「フェミニン ミスト」は万能のハーブといわれるホーリーバジルやローズマリーなどを配合した爽やかな香り。ムレやすいデリケートゾーンの不快感やにおいを解消すると同時に、保湿効果も備えています。顔や髪にシュッと吹きかけても気持ちがいいですよ。

 

フェミニンミスト 30ml

 

「フェミニン オイル」は柚子やクロモジの日本的な香りが漂います。しっかり保湿しながら、ベタつかず、伸びのよいテクスチャー。私は顔のスキンケアにも使っています。ベタつかないから、「フェミニン オイル」のうえにファンデーションを塗っても浮かないですし、肌の乾燥を防いでくれるんですね。しっとり感が持続するんです。

フェミニンオイル 30ml

 

「フェミニン ウォッシュ」はバスタイムでリラックスできるよう、柑橘系の香りにしました。キメ細かくなめらかな泡で、デリケートゾーンに溜まった汚れを包み込むように洗い流します。デリケートゾーンのPH値に合わせた弱酸性のため、シミることもありません。私は『明日 わたしは柿の木にのぼる』の製品開発中に妊娠・出産を経験しているのですが、出産後のデリケートゾーンのケアがとても辛かったんです。「しっかり洗いたいけど、痛くてシミる」って。だからそのような女性の救世主となれるよう、泡のテクスチャーや成分には、特に気を遣いましたね。うちの子どもは髪の毛から全身まで「フェミニン ウォッシュ」で洗っています。肌が弱い子どもなのですが、「フェミニン ウォッシュ」を使うようになってから調子がいいんですよ。子どもにも親しみやすい香りなので、とても心地よさそうにしています。

 

フェミニンウォッシュ50ml 

 

 

フェミニンウォッシュ350ml

 

「フェミニン ミルク」は魅惑的なイランイランの香りです。消臭効果と保湿を兼ね備えているので、汗のにおいケアをしながら肌のスキンケアもできてしまうという優れもの。こってりした質感のため、服にシミが付いてしまうこともありません。私が使っているパーツは脇と足の裏。足の裏はにおいが気になりますし、かかとのカサつきも保湿しますから、重宝しています。

フェミニンミルク 30ml

 

完成した製品が初めて弊社に納品されたのは2019年12月なのですが、実は同年の11月というギリギリのタイミングまで、何度も何度も改良を重ねていたんです。その甲斐もあって、自信をもってみなさまにお届けできる製品に仕上がりました。

 

  

『明日 わたしは柿の木にのぼる』という女性のライフスタイル

−『明日 わたしは柿の木にのぼる』を通じて伝えていきたいメッセージとは?

 

『明日 わたしは柿の木にのぼる』というブランド自体が、これからの女性のライフスタイルそのものを表しているんです。「結婚をする、しない」、「子どもを産む、産まない」、「やりたい仕事に就く、就かない」なんて、人それぞれじゃないですか。何が幸せかを決めるのは自分自身だと思うんです。他人が「現代の価値観」によって判断することではない。製品のパッケージや香りが少しずつ異なるのには、このような思いもあるんです。

女性の生き方に正解はありません。だからこそ一人ひとりの女性が自分の人生やカラダを大事にし、毎日をもっと楽しんでいけたらいいなと思うんです。自らが納得し、自分の人生を歩んでいく。『明日 わたしは柿の木にのぼる』が、そのような女性たちの味方となり、現代女性のライフスタイルの象徴的なブランドとして愛していただけたら嬉しいです。

 

 

 

小林味愛 (こばやし みあい)
株式会社陽と人 代表取締役

1987年東京都立川市生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業後、衆議院調査局入局、経済産業省出向。その後、株式会社日本総合研究所での勤務を経て、2017年に福島県国見町に「農産物の流通・6次化商品開発・ 地域づくり」を行う株式会社陽と人を設立。現在、東京都と福島県の2拠点で活動を行なっている。 https://hito-bito.jp/