Web Magazine

女性特有の心身の悩みや取り巻く社会構造を紐解き、誰しもが健やかでいられる社会へ。企業のイノベーションの種を育むセミナーのご案内

生理、妊娠・出産、不妊治療、更年期……。生物学的に心身に“ゆらぎ”のある女性が、より健やかに過ごすためには、女性自身のみではなく、家庭におけるパートナーや働く企業、暮らす地域社会のあり方も重要な鍵になってきます。

 

女性自身が、パートナーが、企業が、行政が、働く女性の心と身体にまつわるFACTを知ることから始めて、女性特有の健康課題をほぐしていく選択肢をともに探りながら、環境を整えていけたら。

 

私たち「明日 わたしは柿の木にのぼる」は、そんな思いで、産婦人科医監修の下、小冊子『はたらく女性の心と身体 FACTBOOK〜未来のわたしに、今のわたしができること』を制作し、企業や自治体に向けたセミナーを開催しています。今回は、その講座の内容をご紹介します。

 

企業や自治体、組織の中で女性が健やかに働き暮らすためにできることは?

 

講師をさせていただく、株式会社陽と人(ひとびと)代表取締役の小林味愛と申します。まずは簡単に自己紹介をさせてください。

私たち「陽と人」は、拠点がある福島県国見町の「もったいない地域資源」に新たな価値を吹き込み、必要とする人たちに届ける地域の会社です。規格外の果物を流通させるほか、国見町の特産品「あんぽ柿」をつくる際に廃棄されていた柿の皮から抽出した成分を活用することで、デリーケートゾーンケアブランド「明日 わたしは柿の木にのぼる」を展開しています。

 

寝不足や不規則な食生活、疲労や免疫力の低下。生活の乱れからくる心身への負担によって、デリケートゾーンに住んでいる菌のバランスが崩れ、おりもの異常やかゆみなどの症状があらわれます。デリケートゾーンは、女性が「自分の心と身体を知るバーロメーター」でもあるのです。

 

1日10秒でもデリケートゾーンをケアすることで、女性が自分の心と身体に目を向け、自身をいたわることができたら。そんな願いをもって、デリケートゾーンケア製品をつくり届けています。

私自身は、大学卒業後、国家公務員として働き、民間のコンサルティング企業に転職し、残業も徹夜も当たり前の環境下、なりふり構わず必死に働いてきました。女性活躍=男性と同じように、いやそれ以上に働くことだと自分に課していたのです。もはや習慣になっていた生理不順やデリケートゾーンの不調も無視し続け、無理を重ねた結果、心身ともに限界がきてしまいました。

 

自身の経験からも、企業や自治体、組織や社会の中で女性が健やかに働き暮らすためにできることを考え続け活動しています。その一つが、女性が自身をいたわるためのデリケートゾーンケアブランドの展開であり、その延長線上にあるのが、女性の心と身体を知る『FACTBOOK』の制作と、企業や自治体、組織の中で女性特有の健康課題解決の糸口を探る講座の実施なのです。

 

女性を取り巻く社会構造と女性特有の健康課題。理解を深めて企業価値の向上とイノベーションへつなげる

 

講座のプログラム内容は、大きく分けて2つのパートがあります。

 

パート1は、『現代の女性を取り巻く社会構造について知る』こと。

世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数において日本は156ヵ国中120位です。働く女性がぶつかるキャリアの壁の背景には、ジェンダーギャップが開いた日本の社会構造があります。男女で対立構造を生み出さずに、女性も男性も長く社会で活躍し続けるためにできることを紐解いていきます。

photo by 霞ヶ関ばたけ 大槻慶

 

【お話するテーマ例】

 

パート2は、『女性の健康課題を基礎から知る』こと。

働き続けるために、あるいは、マネジメントをするうえで、知っておくべきライフサイクルや女性ホルモン、そしてお悩みとして多い生理や更年期の問題などについて、お話します。講座内容は、広尾レディースの院長・宗田聡先生に監修いただいています。


【お話しするテーマ例】

事前にお打ち合わせを設け、組織や参加者の方の課題に合わせて、テーマ設定やお話する内容はアレンジさせていただきます。

 

ジェンダーの固定観念をほどき、誰しもが生きやすい社会へ

私は、ふたりの子どもの出産を経験した、二児の母でもあります。私が起業していて育休制度がないこともあり、夫は第一子が生まれた際に一年間の育休を取得しました。第二子は生まれたばかりですが、夫はまた一年間育休を取得しています。そして、夫の体験談から、男性が育休を取得することは「出世を諦める」ことでも「キャリアを諦める」ことでもないと理解しました。また、夫は一緒に住み始めた学生時代から10年以上、私の生理ナプキンを買いに行き、月経カップを使うようになった今もアプリで私の生理管理 をしています。

実体験としても、男だから、女だから、というジェンダーの固定観念をほどいてその垣根を超えていくことは、女性のみならずあらゆる人たちの“生きやすさ”につながっていくと思います。

 

講座では、産婦人科医をはじめとした専門家の知見と私自身の経験を掛け合わせてお話させていただき、企業や自治体の方々、参加者の方々と意見交換をしていけたらと思っています。今回のセミナーが、誰も取り残されない、誰しもが生きやすい社会をつくっていく小さなきっかけになりますように。

 

【これまでの講座実施例】

所要時間は大体1時間半ほどですが、調整も可能です。教材として『はたらく女性の心と身体のFACTBOOK』をご用意します。オンラインでも開催可。リアルな場所での開催の場合、フェムテック製品の展示や製品販売会も実施できます。

 

 

【講座前後にどう意識が変化した? アンケートを実施】

講座の開催前、開催後に参加者の方にアンケートを実施し、どんな意識変容があったか、調査票を作成し、結果を取りまとめてお伝えしています。

 

参加者からはこんな声が寄せられています。

セミナーをきっかけに、女性自身、そしてパートナーやともに働く人たちの意識が少しでも変わるきっかけになったなら、こんなに嬉しいことはありません。

 

講座開催にご興味のある企業や自治体の方は、お気軽にお問合せください。

 

問い合わせ先:info@hito-bito.jp(株式会社陽と人)

 

text by 徳 瑠里香

 

⼩林味愛 (こばやし みあい)

株式会社陽と⼈(ひとびと)代表

東京都⽴川市出⾝。慶應義塾⼤学法学部政治学科卒業後、衆議院調査局⼊局、経済産業省出向、株式会社⽇本総合研究所を経て、福島県国⾒町に株式会社陽と⼈設⽴。経済産業省時代は、コーポレートガバナンスコードやスチュワードシップコード、会社法の改正などに従事。福島の地域資源を活かして地域と都市を繋ぐ様々な事業を展開。直近では、あんぽ柿の製造⼯程で廃棄される柿の⽪を活⽤したコスメブランド『明⽇ わたしは柿の⽊にのぼる』を⽴ち上げ。第5回ジャパンメイドビューティアワード優秀賞受賞、サスティナブルコスメアワード2020シルバー賞及び審査員賞ダブル受賞、ソーシャルプロダクツアワード2021ソーシャルプロダクツ賞受賞。第9回環境省グッドライフアワード特別賞など数多くの賞を受賞。復興庁「復興推進委員」をはじめ、国や⾃治体の各種委員も務める。⼦育てをしながら福島と⽴川の2拠点居住。福島放送「シェア」レギュラーコメンテーター。

最新情報は公式Instagram