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3周年を迎えます。
自分の心と身体を慈しむきっかけをこれからも

デリケートゾーンケアブランド「明日 わたしは柿の木にのぼる」は、2023年1月10日で3周年を迎えます。

まだまだ若いブランドではありますが、これまでの歩みを振り返りながら、お客さまへの感謝の気持ちと、私たちの想いを改めて伝えさせてください。

 

最初の一人が買ってくれた喜びは褪せない。一人ひとりへの感謝を忘れずに。

 

福島県国見町の“もったいない地域資源”の価値をカタチに、しあわせが循環する社会を目指す株式会社「陽と人(ひとびと)」。“規格外”と呼ばれる桃や柿などの果物に“新たな規格”をつくって、国見町の恵みを、東京を中心に届けています。

 

 

「明日 わたしは柿の木にのぼる」は、陽と人の自社ブランドとして、2020年1月にスタートしました。

“眠ったままの地域資源を活用し、農家さんの所得向上につなげたい”

“今を生きる女性が、自身の心身を大事に、健やかな日々を過ごせるように”

そんな願いを込めて、あんぽ柿をつくる際に廃棄されていた柿の皮を主原料に、無添加・植物由来・国内製造にこだわったデリケートゾーンケア商品を展開しています。

 

 

代表の小林味愛さんは、ブランドがスタートした当時からの想いをこう語ります。

 

「徹夜もいとわず働き詰めだった会社員時代、生理不順は当たり前、デリケートゾーンの不調に悩まされたこともあり、私自身が心からほしい!と思う商品を3年かけてつくりました。個人的な想いをベースにしたゼロからのスタート。一番初めは銀座ロフトでPOPUPをさせてもらい店頭に立っていたんですが、なかなかすぐには売れなくて。最初の一人が買ってくれた喜びは今も褪せることはありません。

そこから少しずつブランドを知ってくれて、想いに共感し、製品を使ってくださる方が増えていって、その一人ひとりの存在が本当に嬉しくって。中には直筆のお手紙を送ってくださる方、催事場に会いにきてくれる方、国見町まで訪ねてくれる方もいらっしゃる。私たちの活動に想いを寄せてくれる、お客さま一人ひとりに深々と“ありがとう”の気持ちを伝えたいです」

 

 

生物的な身体の違いや心身の状態を知って、自分で自分を労われるように

 

「明日 わたしは柿の木にのぼる」の活動は、デリケートゾーンケア製品を製造販売するだけにとどまりません。WEB Magazine「柿の木便り」では、自分の心と身体を知って、自身を大事にするきっかけづくりができるようにと、これまで50本以上の記事を届けてきました。InstagramでLive配信をしたり、名古屋と東京で気兼ねなくお話できるように毎回定員5人程度の小規模な座談会を開催したり。経済産業省のフェムテック実証事業に2年連続で採択され、小冊子「働く女性の心と身体FACTBOOK〜未来のわたしに、今のわたしができること」を作成し、企業研修も行っています。子育て支援施設や自治体でお話する機会も増えてきました。

 

 

「仕事に家事育児に慌ただしい毎日、自分のことを後回しにしていると、だんだん追い詰められてきて、時間のゆとりはもちろん心のゆとりもなくなって人に優しくもできないんですよね。私は20代の頃、とにかく働き詰めで余裕がなくトゲトゲしていて“鉄の女”と呼ばれてましたから(笑)。今も忙しいけど、日々のケアで自分の状態を知って、限界値を超えそうになれば休んだりペースを緩めたり、あえて生活の中に「余白」をつくったり、コントロールができるようになりました。男女の生物学的な身体の違いやその時々の自分の心身の状態を知って、ケアするとか、ささやかなことからできることがあると思うんですね。

自分の心と身体を大事に、快適に暮らすための思考や方法を伝えていくことが“フェムテック”の本質だと私は思っていて。プロダクトや情報発信、場づくりを通して、疲れたら明日でいいんだよ、自分を大事にしてね、あなたには可能性があるんだよって伝えていきたい。女性特有の身体の悩みも、生き方も、一人ひとり違います。ブランドとして、その違いを受け止めて否定しない姿勢でいたいんです」(小林)

 

一人ひとりの声に真摯に耳を傾け、持続可能な関係性を育む

 

さまざまな事業を展開している陽と人ですが、2022年の春には「明日 わたしは柿の木にのぼる」専任スタッフも仲間入りしました。もともとブランドのファンだったというAsamiさんです。

 

「ブランドがスタートした頃に、たまたまInstagramで知って。名古屋での催事の際に味愛さんに会いに行って、商品を購入して使ってみたら、女性一人ひとりや社会に対する想いと商品の良さが相まってどんどん好きになっていったんです。味愛さんの熱量をそのままに、ブランドに対する想いを、催事やインスタライブでもお客さまに直接伝えさせてもらっています。お客さま一人ひとりの困りごとをお聞きして、できる限り寄り添っていけたらと思っています」(Asami)

 

 

専任スタッフが増えて、ここ一年は「明日 わたしは柿の木にのぼる」のお客さま一人ひとりの声をより聞けるようになりました。

 

「全国のお客さま全員と直接会って話すことはできないけれど、催事や座談会、DMなどを通じてお声をいただく機会が増えました。お客さまの声から生まれたのが、大容量サイズと無香料の商品なんです。一つ一つの原材料にこだわっていること、農家さんの所得向上につなげたいこともあり、うちの商品はどうしても原価が高くなってしまいます。でもだからといって企業としてお客さまに提供する価格に対する努力をしないわけにはいきません。毎日使うものだから、できる限りお求めいただきやすい価格を目指す努力をしていくべきで、たとえ難しくても考えることをやめてはいけない、と思っています。

私も『明日 わたしは柿の木にのぼる』の一消費者であり、毎回店舗でお客さまと同じ価格で購入しているので、その視点で思考を巡らせていました。そんな中、お客さまと意見交換をする機会があり、自分たちにできることを見出すことができたんです。容量を増やすことで、容器代などを抑えることができ、結果的に割安にできると。数字では捉えられない、一人ひとりの声を真摯に聞いていくことの大切さを学ばせてもらいました。

私たちは、自分たちの事業だけでなく、農家さんの所得を上げること、お客さまのお役に立てることを含む、持続可能な関係性を重視しています。いわゆる“ビジネス”が器用にできるほうではないんですが、お客さまには一緒にブランドを育てていってもらっているなと感じます」(小林)

 

お客様の声から生まれた“大容量ボトル”

女性一人ひとりの悩みは違うから。もっと声を聞かせてください。

 

もったいない地域資源に光を照らすこと。

一人ひとりのあり方を否定しないこと。

誰かが犠牲にならない循環を目指すこと。

 

ありたい姿や目指す社会の像は、創業当初から変わりません。

 

 

「お客さま一人ひとりの声に耳を傾けながら、なるほどなあと思ったことや心が動いたものから、一つひとつ形にしていきたいと思っています。なのでぜひ、もっともっと声を聞かせてください。こんな商品がほしいとか、もっとこうだったらいいなとか、Web Magazineでこんな記事を読みたいとか、こんなことを一緒にやりたい、とか。私は心が動いたことに対してどんどん行動を起こしていくタイプなので、これからどんな展開が起きるのか自分でもわかりませんが(笑)、お客さまもぜひ一緒に、未知の体験を味わってもらえたら嬉しいです」(小林)

 

「催事だと商品を買わなきゃと思ってしまうかもしれないですが、お悩みをただ聞かせていただくとか、もっと気軽にお客さまとお話できる機会をつくっていきたいです。一人ひとりがそれぞれ違う悩みをもっていらっしゃると思うので。自分の生活を振り返ってみたり、日々の中で自分をケアする時間をつくってみたり、心も体も健やかに過ごすきっかけになれるよう、商品や情報を届けていきます」(Asami)

 

 

「明日 わたしは柿の木にのぼる」はこれからも、一人ひとりがより健やかな毎日を過ごせるようにと願いながら、自分たちにできることを重ねて、一歩一歩、進んでいきます。

 

text by 徳 瑠里香 photo by 川島 彩水

 

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